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たしかに濃厚接触者の検査が多すぎます
- 2022/01/25(Tue) -
新型コロナの感染者数が増える中で、病床だけでなく、検査態勢が熊本でも急激にひっ迫しています。
当院のPCR検査を委託している検査センターも最近はパンク気味で、ついに今夜はトラブって大変な事態です。

当初は、朝11時までの検体提出なら当日夕方に、夕方までの提出なら翌日昼には検査結果が出ていました。
ところが最近は、朝出した検体の結果判明が夜遅くなり、ついに夜中を回るようになりました。
また、夕方提出した検体の検査結果も、翌日夜にやっと判明するようになりましたが、今夜はそれも厳しい。

あまりにも検査数が多くなりすぎたのは、単純に感染者数が増えただけではありません。
感染力が強くてあちこちでクラスターが発生し、家庭内感染も多く、濃厚接触者が増えすぎているのです。

当院でも、陽性診断をした翌日に、その家族が数名まとまって発熱外来を受診するようなケースが増えました。

後藤厚労相は今日、「有症状の濃厚接触者では医師の判断で未検査でも感染が診断できる」方針を示しました。
先日の「若年層は検査をせず症状だけで診断可」には反対ですが、濃厚接触者なら話は別。賛同できます。

「過剰診断」のリスクよりも、検査や診療の資源を減らす効果の方が、いまは確実に有意義でしょう。

ただ、濃厚接触者本人が、そのような「状況証拠」に基づく確定診断に納得してくれるかどうか。
納得が不十分だと「感染者意識」が希薄で、その後の自粛や隔離が不十分になりはしないかと、心配です。

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