新型コロナは「5類」へ
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- 2023/05/08(Mon) -
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コロナ「5類化」後の今日も、当院の診療スタイルは昨日までとまったく同じでした。
好天のせいでもないでしょうけど、発熱外来受診者はいつにも増して少なく、急に、コロナ陽性はゼロでした。 昨日までと違うのは、コロナの検査料の公費負担がなくなったことです。医療費は次のようになります。 (平日の診療時間内の初診、従来の保険証を提示、コロナ遺伝子検査を受け、陰性で、院外処方ありの場合) (1)初診料 2,880円 (2)医療情報・システム基盤整備体制充実加算 60円 (3)院内トリアージ実施料 3,000円 (4)SARS-CoV-2核酸検出検査料 7,000円 (5)微生物学的検査判断料 1,500円 (6)処方せん料 680円 (7)一般名処方加算 90円 3割負担の場合、昨日までは(4)と(5)が公費負担なので、窓口負担は2,010円でした。 それが今日からは、(1)〜(7)すべてを足して、4,560円に大幅アップしました。もちろん薬代は別です。 ところがメディアでは、「厚労省の試算」として、窓口負担が「最大で4,170円になる」などと報じています。 私には「4,170円」の算定根拠が正確にはわかりませんが、(3)を低く見積もっているものと推測します。 「受け入れ患者の限定」を行う医療機関では、(3)は147点しか算定できない規定だからです。 そのような、5類化の趣旨に反する診療による医療費を、さも標準値のように公表するのはどうなんでしょう。 そもそも、「最大で」というのであれば、休日加算や夜間・早朝等加算も加えてしかるべきです。 それを「最大で4,170円」だと強調するようなメディアの報じ方は、誤解を招くのでやめていただきたい。
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