小児用抗生剤の味比べ
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- 2023/05/25(Thu) -
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小児用の薬には、美味しく飲めるように味が付いていますが、それでも、あまり美味しくはありません。
不味くて飲めなければ処方した目的が達成できず、病状の悪化も心配になります。 「マクロライド抗生剤」(エリスロシン、クラリシッド、ジスロマックなど)の苦さは、よく知られています。 飲めない子が多いので、最近ではとくに必要な状況でのみ、処方しています。 「セフェム系抗生剤」はよく使う薬ですが、その味をじっくり味わったことがありませんでした。 そこで今回、隣の薬局から小児用の細粒を少しいただいて、味を比べてみました。 (1)メイアクト(セフジトレンピボキシル細粒小児用10%「トーワ」) 先発品はバナナ味ですが、東和のジェネリックはオレンジ味。あまり苦くないけど、美味しくもない。 (2)フロモックス(セフカペンピボキシル塩酸塩細粒小児用10%「トーワ」) イチゴ味。意外と苦みが強くて、わりと不味いですね。よく使う薬なのに知らなかった。 (3)セフゾン(セフジニル細粒小児用10%「トーワ」) イチゴ味で甘い。しかも苦くない。今日味わった中では、ダントツ美味しい。コレ嫌いな子は少ないでしょう。 (4)トミロン(トミロン細粒小児用10%:先発品:富士フイルム) イチゴ味で普通に甘い。苦みが少ないので飲みやすい。 (5)バナン(バナンドライシロップ5%:先発品:第一三共) 昔の袋入り粉ジュースを思い出させる、安っぽいオレンジ味。後で苦くて、そこそこ不味い。 こうしてみると、とくに理由がなければセフゾンの一択ですね。次点はトミロン。覚えておきましょう。
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