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当院がRSウイルス検査をサービスしない理由
- 2023/07/10(Mon) -
RSウイルス検査は、1歳以上は保険適用がないので当院では原則としてやってないことは、前にも書きました
ところが、他の医院では検査してもらえた、という患者さんもいて、なんともやりきれない気持ちになります。
当院がケチで融通が利かず、他院は温情ある医療機関に見えるからです。

1歳以上の幼児(とくに1,2歳児)へのRS検査は、医療機関によって次のいずれかで行われることになります。

(1)自費(=患者の10割負担)で検査を行う
この場合、RSの検査料金だけでなく、初診料や処方箋料や他の検査も、すべて自費診療となってしまいます。
なぜなら、保険診療と自費診療を混在させることは「混合診療」となり、禁止されているからです。
私を含め多くの医療従事者は、必要時の混合診療を認めて欲しいと思っているのですが、現状では御法度です。

(2)医療機関のサービスで検査を行う
RS検査の費用を医療機関が負担し、保険診療にも自費診療にもしないやり方です。
患者負担はRS検査以外の診療部分のみとなり、混合診療ではなくなります。すべて保険診療となります。
そして例えば1,2歳のお子さんの場合、熊本市だと元々医療費の自己負担がないので、患者負担はゼロです。

このうち(2)は、見かけ上はサービスですが、それで医療機関の負担が増えるわけではありません。
なぜなら、小児科で3歳未満は包括医療のため、何歳であっても元々検査代を請求できないからです。
RSウイルス検査の費用はどっちみち医療機関の手出しなので、(2)のサービス検査には抵抗がないのです。

しかし、包括医療なので手出しになることと、混合診療を避けるために手出しすることでは、意味が違います。
厳密に言えば(2)は、医療費を自治体と保険者に負担させて患者負担を回避する、グレーな「裏技」です。
これは、医療費を減らすためにRS検査の保険適用を0歳に限定している趣旨には、反することになります。

なので私は、検査が患者さんの医療に真に必要ならサービスもしますが、治療内容に影響しないならしません。
そもそも、RSウイルス感染に特効薬は無く、他の風邪と同様に病状に応じて治療を行うだけです。
園から言われたからとか、念のため程度の理由では、RSウイルスの検査をするわけにはいかないのです。

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