空の安全を願う
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- 2023/08/14(Mon) -
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台風7号は紀伊半島に向かっています。明日の朝には上陸しそうです。各地の被害が少ないことを祈ります。
ちなみに紀伊半島と聞くたびに、昔よく観ていたテレビドラマ『キーハンター』をいつも思い出します。 「日本航空123便墜落事故」は1985年の8月12日に起きました。私が医師になって最初の夏の出来事でした。 ボーイング747という大型機で帰省ラッシュのタイミングだったので、多くの乗客・乗員が犠牲となりました。 その事故の2年前には「大韓航空機撃墜事件」が起き、同じくB747の乗客・乗員が全員死亡しました。 さらのその前年には、「機長、やめてください!」の「羽田沖墜落事故」も起き、多数の犠牲者が出ました。 これらの事故によって、飛行機って万一の時には一度に大勢の命を奪う乗り物なんだと思い知りました。 当時の私はまだ、飛行機には一度も乗ったことがなかったので、余計にそれを恐ろしく感じました。 ですがもちろん自動車事故の方が、1件あたりのインパクトが小さいだけで、死亡総数は圧倒的に多いのです。 それはおそらく、自動車とは違って航空機は、プロフェッショナルだけが運航に携わっているからでしょう。 それゆえに、どこかにプロらしからぬ過失や手抜きがあると、空の安全は容易に失われるということです。 そんなことを思いながら、また慰霊の気持ちも込めて、今日は映画『沈まぬ太陽』を久しぶりに観ました。 本当はドラマ版の方が重厚で好きなのですが、それは全20話であまりにも長すぎるので、今日は映画版です。 飛行機モノといってもハリウッド映画の様なアクション作品ではなく、いかにも山崎豊子な社会派ドラマです。 そして結末も、ハリウッド的なハッピーエンドで万々歳ではなく、抑制の効いた穏やかなものでした。 でも私としては、悪いヤツらは悲惨な最期まで描いてもらい、カタルシスを得たいですけどね。狭量ですかね。
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