風評被害対策パフォーマンス
|
- 2023/08/30(Wed) -
|
福島第一原発の処理水の海への放出が開始されました。問題は風評被害と中国の過剰な反応です。
岸田首相は今日、福島県沖でとれたヒラメ、スズキ、タコの刺身を食べ、安全性をアピールしました。 西村経産相も2日前に、ヒラメとホッキ貝の刺身を試食して「美味しいのひと言」だと述べました。 たしかに美味しいだろうし安全だとも思いますが、そんなパフォーマンスが風評被害対策になるんですかね。 まるで昔の、菅(かん)厚生相の「カイワレ大根試食」じゃないですか。 あれは、O-157による安全性への風評被害を打ち消すためのパフォーマンスでした。 あるいは、狂牛病のときに坂口厚労相と武部農水相が演じた「牛肉試食」を思い出した方もいるでしょうか。 菅氏とか武部氏って、何をやってもわざとらしくてウソっぽい御仁ですから、試食すればするほど逆効果です。 岸田首相がそのような人たちと同じパフォーマンスをやるのは、行きがかり上とは言え、残念でなりません。 彼が魚を何十匹食べたところで、処理水放出の安全性については、科学的には何の証明にもなりません。 むしろ逆に、危険性が疑われる食材を勇気を持って毒見して見せているようにも思えてしまいます。 中国の反応を非科学的だと笑うことは出来ません。試食パフォーマンスを見て、なおさらそう思いました。 元をたどれば、大津波が来るという科学的予測を信じず、対策もせずに原発を稼働し続けたのは日本です。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|