日本の基礎研究は、どうナノ?
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- 2023/10/05(Thu) -
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ノーベル化学賞は「量子ドット」の研究者が受賞しました。
「ナノテクノロジー」という微細な技術への功績が評価されたのですが、ただタイミングがどうなんですか。 なにしろその前日の物理学賞が「アト」ですから、「ナノ」ごときで「微細ナノ?」とか言われませんかね。 てなことはなく、量子ドットというすでに広く応用されている技術は、今後さらに広がりそうです。 ところが報道番組を見ると、受賞者情報流出の件ばかりが報じられ、その研究内容はサッと流されていますね。 本来のアカデミックな解説よりも末節のスキャンダルを、日本のメディア(そして国民)は好むのでしょうか。 研究を掘り下げて特集する気がないのは、このところ日本人の授賞者がいないからかもしれません。 残念なことに、日本はもう、過去の研究遺産を食い潰してしまったと言う人もいます。 近年の基礎研究は、他の国々にすっかり抜かれています。それもこれも、為政者の理解不足、浅慮に尽きます。 安倍元首相はかつて、「学術研究を深めるのではなく、もっと実践的な職業教育を行う」と述べました。 某野党議員ですら「2位ではダメなんですか」と言う始末。 与野党が共にこれでは、研究予算は付きませんね。そして将来のノーベル賞受賞も、まったく期待薄です。
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