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まだ発熱外来は続けてますけど
- 2023/10/16(Mon) -
昨日・今日の発熱外来では、コロナ陽性者7人、インフルは25人。だいたいこんな比率ですね、最近の流行は。

コロナとインフルの検査は同時に行うことができますが、最近はインフルだけ検査するケースが増えました。
これは流行を反映したもので、またコロナの検査代が有料(しかも高額)になったことも背景にあります。

当院で行っているコロナの遺伝子検出検査(NEAR法)の診療報酬は700点。つまり7,000円と高額です。
しかしまあ聞いてください。検査の消耗品(検査キット)代が、1検体あたり約6,000円もかかるのです。

先日招集された厚生局の「集団的個別指導」は、じつは診療単価がある程度高い医療機関が対象でした。
「コルァ〜、検査しすぎやろうが、ええ加減にせえやぁ〜」という、国からの恫喝、じゃなくて指導なのです。

ですが当院では、国が推進するコロナ診療に真面目に対応して、目一杯発熱外来を行っただけです。
たしかに見かけ上の診療単価は高いですが、その大半が検査キット代に消えているのです。
つまり儲けているのは医療機器や検査キット会社ですからね。売り上げだけ見て評価しないでいただきたい。

結局、診療報酬という公定価格とそれを熟知した業者の間で、医者は上手い具合に働かされているのです。

検査や治療で四苦八苦するばかりじゃなく、いまは予防(ワクチン接種)にも力を入れようとしています。
ただしワクチンの納入価格がかなり高額なので、これまたかなり薄利です。どうにかなりませんかね。

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