タバコとPM2.5
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- 2013/03/10(Sun) -
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「自由に喫煙できる居酒屋の空気は、大気汚染がひどい日の北京と同じ」
日経がこのような論調で、受動喫煙の問題を提起しています。両者のPM2.5濃度が同程度だというのです。 これを聞いて私は、北京市内は居酒屋並みにモウモウと煙っているのかと、あらためて驚かされました。 記事の趣旨は、大気汚染を怖がるよりもまず、身近な受動喫煙を怖れなさい、ということです。 それはわかりますが、例えが悪いと思います。 居酒屋などは多くの場合、受動喫煙を覚悟の上で利用します。それはある意味、自己責任です。 ところが、大気汚染はそうではありません。避けようがないのです。 そもそも、何かを例えて表現するときは、「既知のもの」を引き合いに出して「新規のもの」を説明します。 しかし日経の記事では、これが逆になってしまっています。 私たちは、中国から飛来するPM2.5には悩まされていますが、北京の大気汚染を実感したことはありません。 一方で分煙のできていない居酒屋は、だれもが身をもって知る、劣悪な大気環境です。 それなのに、北京を引き合いに出して、居酒屋のひどさを説明してどうしますか。逆でしょう。
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