記憶量保存の法則
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- 2013/03/25(Mon) -
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年を取るにつれて生じる、時間や記憶に関連した変化をまとめてみると、
(1)物忘れが激しくなる。これは以前にも書きました。大事なことなので何度も言っておきます。 (2)昔話が多くなる。20年30年前のことでも、つい最近のことのように感じます。 (3)時間の流れを早く感じる。これは「ジャネーの法則」を紹介して、前に書きました。 さて、この3つの現象を同時に説明できる統一理論を、私は今夜ついに解明しましたので、ご紹介します。 それは「脳内の記憶容量は、生涯不変である」とする「記憶量保存の法則(仮称)」です。 この理屈によって、上述した(1)〜(3)を説明していきましょう。 (1)物忘れが激しくなる 記憶量保存の法則では、10歳でも50歳でも80歳でも、脳内に記憶されている情報量は同じと考えます。 新たな情報を記憶するためには、過去の情報を希薄化し、新たな情報も薄めにして取り込む必要があります。 だから古い情報はどんどん薄れますが、新たな情報も、最初から薄くて忘れやすいのです。 もちろん、記憶した情報を取り出せるかどうか(思い出せるかどうか)は、別の問題です。 (2)昔話が多くなる 記憶の中での「古さ」とは、記憶容量全体のうち、新しい方から何%ほど前の情報かということになります。 50歳の人の25年前の思い出は、記憶情報の50%ほど前の記憶であり、20歳の人の10年前に相当します。 古い思い出にひたると、新規情報として再び記憶されるので、そのことばかりを思い出すようになります。 (3)時間の流れを早く感じる 記憶容量全体のなかで「1%ほど前の記憶」は、10歳児にとっては1カ月前の、50歳だと半年前の記憶です。 人間はこれらを、同等の古さと感じるのではないでしょうか。 とすれば、時間の流れの感覚とは、ほんの少し前の記憶をどれぐらい古く感じるか、だと思うのです。 この理論を思いついて、いま私はけっこう悦に入っています。 |
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