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疑わしきは接種?
- 2013/05/30(Thu) -
HPVワクチン(子宮頸がん予防ワクチン)接種後の副反応(副作用)に関連した報道が続きます。
このワクチンには批判的な意見を言う人も多い中で、厚労省は接種継続を決めています。

「予防接種副反応」というのは、ワクチン接種後に起きた有害事象をひっくるめたものです。
そこに「因果関係」の存在は必要なく、接種と事象の「前後関係」さえあれば、副反応として報告されます。
因果関係が、科学的に否定も肯定もできない場合には、「因果関係は否定できない」という言い方をします。
するとたいていは「疑いがある」とか「疑わしい」というニュアンスで報じられます。

問題はここから。では、疑わしい場合に、国はワクチン接種をどうすべきなのか。
「疑わしきは国民(被接種者)の利益に」とするなら、その「利益」とは何を意味するのでしょうか。

(1)短期的利益:副反応の疑いが晴れるまで、一時的に接種を中止し、国民を副反応から守る。
(2)長期的利益:副反応の疑いが明確でないのなら、予防接種は続行し、国民を感染症から守る。

8年前、日本脳炎ワクチン接種後の重大な副反応を契機に、厚労省は(1)を選択しました。
2年前、ヒブワクチンなどの接種後に死亡例が相次いだときにも、厚労省は(1)を選択しました。
日本脳炎ワクチンの中断は、当時WHOから非難され、さらに3歳の日本脳炎患者が出て問題となりました。
ヒブワクチンの中断も1カ月で撤回。その間にヒブ髄膜炎を発症するこどもが出ました。

今回厚労省は、HPVワクチンについては(2)の対応をとっています。
日本脳炎ワクチンやヒブワクチンのときのミスジャッジに、懲りたのでしょうか。

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