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ヘルパンギーナ
- 2013/07/16(Tue) -
「ヘルパンギーナ」という病名を初めて聞いた方はたいてい、驚きとともに警戒感をあらわにされます。
そのカタカナ病名がまるで、「ジフテリア」と同じぐらいの重病のように響くのでしょうか。
「大丈夫です、夏風邪の一種です」とご説明すると、たいてい安心されます。

「手足口病」と同じぐらいに、いま日本中で、もちろん熊本でも、ヘルパンギーナが流行中です。
そこで今日は、「ヘルパンギーナ」というヘンテコリンな病名の、まずは意味を覚えて帰っていただきます。

ヘルパンギーナの「ヘルプ(herp)」は「ヘルペス」と同語源で、「疱疹(=ブツブツ)」を意味します。
また「アンギーナ(angina)」という言葉は、「狭くなる病態」を意味します。
医学用語で「angina」と言えば、普通は「狭心症」のことです。胸が締め付けられるように痛むからです。
しかしもともとanginaは、ノドが腫れあがって狭くなるような状態「口峡炎」の意味です。

なのでヘルパンギーナ(herpangina)は「ノドが腫れてブツブツができた状態」ということになります。

39度前後の高熱が2,3日続きますが、髄膜炎や脱水などの合併症が起きなければ、それほど心配いりません。
ノドに「赤いブツブツ」ができ、半日もするとつぶれて「白いブツブツ」に変わります。これが痛いのです。
赤い状態でも8割方診断は付きますが、白い状態で来院された方なら、診断はほぼ確定です。

と思っていたら、遅れて手足に発疹が出て来て「手足口病」だと判明するケースが、今年はとても多いです。
先日も書いたように、ヘルパンギーナと手足口病の原因は、どちらも同じグループのウイルスなのです。
それに、ヘルパンギーナでも手足口病でも、治療方針にそれほど違いはありません。
他の夏風邪と同様、ウイルス感染なので、治療法も対症療法だけです。

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