摂氏と華氏
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- 2013/08/03(Sat) -
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猛暑が続くのは日本だけではないようで、中国でも米国でも、異常な暑さが報じられています。
中国重慶では42度を記録し、上海テレビは地面で豚バラ肉を焼いて見せたとか。 ニューヨークでは100度超えとなりました。単位が違うとは言え、聞いただけで焦げそうな数値です。 その温度の単位ですが、日本は「摂氏」、米国では「華氏」。どうして統一できなかったのでしょうね。 「摂氏(セ氏)」とは「セルシウス氏(Celsius氏)」のこと。記号は「°C」 水の凝固点を0度、沸点を100度とし、その間を100等分した温度単位であることは、小学校で習います。 中国人がセルシウスに「攝爾修斯」の字を当てたものだから、略して「攝氏」、常用漢字にして「摂氏」。 私の疑問は、「摂氏」を読むときには「セッシ」と言うのに、書くときにはなぜ「セ氏」なのか。 本来読みは「セシ」が正しいでしょう。なにしろセルシウス氏だし。「摂」の字にだまされていませんか。 「華氏(カ氏)」とは「ファーレンハイト氏(Fahrenheit氏)」のこと。記号は「°F」。 ファーレンハイトに当てた中国語は「華倫海」でした。なので略して「華氏」。 中国人的には「華」の音は「ファ」だったのですが、日本人の発音が「カ」になってしまったようです。 「摂氏」も「華氏」も、中国語(漢字)を介したおかげで、発音がオリジナルとずれてしまったわけです。 華氏温度の定義は、水の凝固点を32度、沸点を212度として180等分したもの。なんじゃそりゃ、ですね。 ファーレンハイト氏がそのような目盛にした理由には、さまざまな説(言い伝え)があります。 少なくとも言えるのは、カ氏100度(100°F)は、人間の微熱(37.8度(37.8°C))に一致するということ。 100°Fを超えると、体温なら「熱があるね」となり、気温なら「猛烈に暑いね」となります。 セ氏は自然科学に基づいたものであり、カ氏は人間生活を基準としたもの、と言えるかもしれません。
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