インフルエンザワクチンは効くのか?
- 2013/11/16(Sat) -
インフルエンザワクチンは、満6カ月から接種できますが、0歳児では効果が少ないといわれています。

当院では、0歳児でも接種を希望されれば、保護者の意向を尊重して、なるべく接種するようにしています。
ただし、今年4月以降に生まれたお子さんには、あまりお勧めしていません。
その理由を述べます。

不活化インフルエンザワクチンには、「全粒子ワクチン」と「スプリットワクチン」の2種類があります。
日本では1970年代までは全粒子ワクチンでしたが、その後スプリットワクチンに切り替わりました。

全粒子ワクチンとは、その名の通り、インフルエンザウイルスを丸ごと不活化(無毒化)したワクチンです。
本物のウイルスに対する生体反応と同じように免疫が付くので、ワクチンとしては良く効きます。
ただし、発熱や腕の腫れなどの副反応が起きやすいという欠点があります。

一方でスプリットワクチンは、副反応を減らすために、ウイルスから脂質などを取り除いたものです。
インフルエンザに対する免疫を新たに付けるのではなく、すでにもっている免疫を強める働きがあります。
つまり、過去にインフルエンザに感染したことがある人でないと、スプリットワクチンは効かないのです。

今年4月生まれ以降の赤ちゃんは、さすがに感染歴はないでしょうから、私は接種をお勧めしないわけです。

国が、全粒子ワクチンからスプリットワクチンに切り替えた理由は、副反応を回避したかったからです。
少々効きが悪くても副反応が少ない方がいい、という発想です。
この考え方は、日本のワクチン行政の根底を流れる、基本理念みたいなものでしょう。

さすがに国も、H5N1鳥インフルエンザのワクチンは、全粒子で製造する計画のようです。
全粒子ワクチンの方が良く効くということは、わかっているのです。

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