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背水の陣
- 2013/12/09(Mon) -
テレビの中国歴史ドラマ「項羽と劉邦(全80話)」の今回、第64話は「背水の陣」を描いていました。
こういった故事成語が登場するたびに、中国の歴史の奥深さを感じます。

言うまでもなく「背水の陣」とは、川を背に布陣し退却できない形にして、決死の覚悟で戦うことです。

漢軍の韓信は、10万を超える趙軍との戦いにおいて、わずか1万の兵を、川を背に必死で戦わせました。
実はその裏で別働隊が、趙軍の幟を漢の幟に差し替えて、城を占領したかに見せるという裏工作をしました。
つまり背水の陣には、2つの意味があるわけです。
(1)自軍が必死に戦う
(2)敵軍を油断させる
さらに、後の時代に諸葛孔明は、敵に「何か策がある」と思わせるために、背水の陣を敷きました。つまり
(3)敵軍を牽制する
という新たな活用法を見いだしたわけです。これは韓信の故事を利用したハッタリです。さすが孔明です。

韓信が圧倒的に不利な布陣を敷いたのは(2)の意味があればこそ。(1)だけなら、ただのヤケクソです。
ところが現代の「背水の陣」は、(1)だけの薄っぺらな意味になってしまっています。

故事成語では、得てして表面的なところだけが受け継がれて、本質を見失っているようなことがあります。
じゃあ、ほかにどんな例があるのか、と聞かれると困りますが、調べときます。

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