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冷却ゲルシート
- 2013/12/15(Sun) -
「熱さまシート」とか「冷えピタ」とかの冷却ゲルシートを、額に貼っているお子さんをよく見かけます。
診察時に触ってみると、当然のことながら、体温と同じ暖かさのシートになっています。
もはや、額からの放熱に役立っていないばかりか、放熱を阻害する「保温シート」の状態です。

このような「冷却ゲルシート」問題は、何年も前から話題に上っていますが、結論は出ていません。
問題は複雑です。論点を整理してみましょう。

(1)本当に冷えるのか
貼ったときのヒンヤリ感は否定しません。体温よりも冷たいモノを接触させれば、当然、熱を奪います。

(2)冷却効果は持続するのか
メーカーは、シートが温かくなっていても冷却効果が続くと説明していますが、私には理解できません。

(3)額を冷やして解熱効果があるのか
太い血管に近い部分、ワキや首やそけい部を冷やさなければ、解熱効果はあまり期待できないと思います。

(4)そもそも解熱すべきなのか
熱が上がると病原体の活動は低下し、逆に免疫細胞の活動は活発になります。つまり熱が高い方が有利です。
病原体の侵入を受けると、体温調節中枢(視床下部)が設定温度を変えて、体温を上げるのはそのためです。

だから本当は、なるべく熱は下げたくない。でも、ぐったりしている子どもを、少しでも楽にしてやりたい。
ならば、解熱効果は少なく、しかし涼感があって心地よいことをすればいい。
逆説的ですが、それが冷却ゲルシートの役割かもしれません。ちょっと皮肉すぎましたか。

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