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ワクチンの効果
- 2014/02/04(Tue) -
インフルエンザに罹った患者さんには、ワクチン接種済の方と、未接種だった方がいらっしゃいます。
前者の場合「ワクチンを接種したのに罹った」と、ワクチンの信頼性に疑問を呈することになります。
後者の場合「ワクチンを打っとけばよかった」と、自分の過ちを反省することになります。

ここで確認です。予防接種によって、絶対にインフルエンザに罹らなくなるのではありません。
ワクチンの接種は、インフルエンザを発症する確率と、発症後に重症化する確率を低減するものです。
その結果、流行の規模を縮小し、死亡数を減らすことができます。

いま話題になっているのは、田村憲久厚労相がインフルエンザに罹って閣議を欠席したニュースでしょう。
「国のインフルエンザ対策を担当している田村厚労相」という枕詞付きで、面白おかしく報道されています。

まるで「国の税金を担当している国税庁長官」が脱税をした、というニュアンスの表現です。
インフルエンザに罹ることは犯罪ではありません。田村大臣はむしろ被害者です。許してあげましょう。

田村大臣は発病前に「ワクチンを打っても安心せず、対策をしっかりしてほしい」と発言していたそうです。
ならば復帰後の会見では、こう言ってほしい。「だから言ったでしょう。油断するとこうなるんです」

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