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血液ドーピング
- 2014/02/11(Tue) -
ソチオリンピックに出場している恩田祐一選手は、かつてドーピングが疑われるような報道がありました。
2005年のノルディックスキー世界選手権の、大会前の血液検査で、血液が異常に濃かったためです。

これはドーピング検査ではなく、選手の健康を考えての検査でしたが、出場停止処分となりました。
ここでいう血液の濃さとは、血液の酸素運搬を担う赤血球ヘモグロビンの濃度のことです。
持久性の運動においては、筋肉への酸素供給能が決め手となるので、血が濃いほど有利です。

血液を人為的に濃くする方法は色々ありますが、なかには「血液ドーピング」も含まれます。

(1)高地トレーニング
高地では酸素濃度が低いので、腎臓からエリスロポエチン(EPO)という造血ホルモンが分泌されます。
空気中の酸素が薄いなら、血液を濃くして体中に送り届ける酸素の量を確保しようとする、生理的反応です。
このような、からだの仕組みを利用して血液を異常に濃い状態(多血症)にすることは、合法です。

(2)EPO注射
ドーピングです。EPOは体内物質ですが、それを外から注射するのがダメ。

(3)低酸素テント
低酸素状態のテント内に寝泊まりすれば、高地に住むのと同じようにEPOが分泌され、血は濃くなります。
テントは市販されています。利用選手は多いそうですが、合法的かどうか、ほんとのところ微妙。

(4)赤血球輸血
即効性があり効果絶大だそうですが、急激に血液濃度が高くなることが、血液凝固を起こす危険があります。
なので、他人の血液はもちろん、貯えておいた自分の血液(自己血)であっても、輸血はドーピングです。

ちなみに医療現場では、手術後に輸血が必要になるに場合に備えて、自己血を貯蔵しておくことがあります。
感染症や不適合輸血の問題をクリアできるので、出血量の多い心臓外科手術などでよく利用されています。

恩田選手の多血症は、先天的なものであることが判明し、ドーピングの疑いは晴れました。
しかしまだ疑われているわけでもないのでしょうが、その後もたびたび抜き打ち検査をされているそうです。
彼のブログによると、合宿中はおろか、オフの日の実家にまで検査員がやって来るとのこと。そりゃ大変。

その恩田選手、先ほど行われた男子スプリントは予選敗退でした。まあまだ競技はいくつも残っています。

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