糖尿病の新薬
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- 2014/04/17(Thu) -
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新しい糖尿病治療薬(経口血糖降下薬)、その名も「スーグラ錠」が、本日発売されました。
「スーダラ節」を思い出してしまうネーミングが残念ですが、薬としては、かなり画期的です。 何しろこれまでの薬とは、まったく異なる効き方(作用機序)だからです。 これまでの糖尿病治療薬を分類すると、以下の4つでした。 (1)インスリン(注射薬) (2)インスリンの分泌を促進する薬(内服薬) (3)インスリンの作用を改善する薬(内服薬) (4)炭水化物の吸収を遅延させる薬(内服薬) 細かく分類すればもっとややこしいですが、ザックリと言えばこの4つ。 ところがスーダラ、じゃなくてスーグラは、これらのどれにも属しません。 腎臓に作用して、尿から糖を排泄する薬です。尿糖が出れば出るほど、血糖値が下がります。 尿糖という、糖尿病の主要症状を逆手にとって血糖値を下げるところが、この薬の面白いところです。 さらに、この新薬に期待されている「裏の」効果があります。それは体重減少です。 糖をどんどん排泄するということは、食事の糖質制限をしたことと結果は同じだからです。 この薬はすでに欧米では使われていて、内臓脂肪を減らす効果が出ているとのこと。 もしも私が糖尿病になったときには、真っ先に飲みたい薬です。 |
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