風疹抗体の無料検査
|
- 2014/04/19(Sat) -
|
風疹抗体価の無料検査が、今月始まりました。昨年の大流行を受けて、国を挙げての風疹対策の一環です。
無料検査の対象は、 (1)妊娠を希望する女性 (2)妊娠を希望する女性のパートナーなどの同居者 (3)風疹抗体価が低い妊婦のパートナーなどの同居者(抗体検査歴、接種歴、既往歴のある者を除く) の3つとなっていますが、これらの条件は、最大限に広くゆるく解釈してよいと思われます。 ただし、今年度限り。こういうところがケチですね。 しかも風疹の流行はほぼ終息し、ホットな話題が麻疹の流行に移ってしまった今、チグハグ感は否めません。 厚労省は昨年8月に基本方針を打ち出したのですが、予算の兼ね合いで今になったのです。その目標は2つ。 (1)先天性風疹症候群の発生をなくす (2)平成32年までに風疹を排除する 平成32年というのはもちろん、東京オリンピックが開催される2020年のこと。 オリンピックを目標にしたモチベーションというのは、1964年のときと同じです。 今回は、海外の人々を迎える前までに、日本の感染症対策を「近代化」しておこうというわけです。 それならば厚労省の方、現在流行しつつある麻疹についても、風疹と同様の対策を講じませんか。 いま手を打てば、風疹の二の舞は避けられそうですが、それとも、もう少し大流行するまで様子を見ますか。
|
コメント |
コメントの投稿 |
| メイン |
|