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縫合用の絹糸
- 2014/04/26(Sat) -
「富岡製糸場と絹産業遺産群」が、世界遺産になることが、ほぼ決まったようです。

昔、学校で富岡製糸場のことを習った時、生糸と絹糸ってどう違うんだろう、と思ったことがあります。
久々にそれを思い出したので調べてみたら、生糸を薬剤処理したものが絹糸なんですね。いま知りました。

1960年代ぐらいまでは、生糸生産量では日本が世界一でしたが、いまは中国がダントツです。

絹糸(けんし)といえば、外科手術の際の縫合糸として、ずいぶん使ったことがあります。
合成糸よりも値段が安く、結びやすいのにほどけにくい。一般外科領域では、一番ありきたりの糸でした。

しかし絹糸は蛋白質であり、複数の繊維が撚って(編んで)あり、しかも吸収されない(溶けない)糸です。
どの要素ひとつをとっても、感染には不利で、心臓血管外科領域で用いることはほとんどありませんでした。

日本以外で絹糸を縫合糸として使っている国が、ほとんどないと聞いたのも、ずいぶん前の話です。

外科の現場を離れて何年も経つので、現状はわかりませんが、今でも絹糸を使っているのでしょうか。
まだ使っているとしたら、かつての豊富な生糸生産があだとなった、悪習といえるかもしれません。

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