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薬の副作用
- 2014/05/01(Thu) -
薬を処方しようとしたとき、「副作用はないですか」と尋ねられることがあると、次のように答えています。

「どんな薬にも副作用はあります。この薬を飲むメリットが、副作用よりも優先するから処方するのです」

一般に、薬の副作用を分類すると、以下の3つでしょうか。
(1)アレルギー反応、(2)薬の効きすぎ、(3)目的外の作用

このうち(1)は、アナフィラキシーなど重大な反応です。薬が「体に合わない」と考えるしかありません。
糖尿病の薬が強すぎて低血糖になったとすれば(2)です。これは適正な薬の用量を見つければ解決します。
文字通りの「副」作用という意味からすれば、とくに(3)について理解してもらう必要があります。

たとえば内服薬の場合、その多くは消化管から吸収されると、まず肝臓に到達します。
そこで何らかの処理(代謝)を受けるか、またはそのまま肝臓を素通りして、肝静脈を経て心臓に届きます。

つまり内服した薬は、最終的に心臓から、全身のすべての細胞に向けて拍出されるのです。
それが鼻水の薬(抗ヒスタミン薬)であっても、鼻だけでなく脳にも届くので、眠くなってしまいます。
だからどうしても鼻水を止めたいときに、多少眠くなることを承知で、抗ヒスタミンを内服するわけです。

要は、目的とする「作用」のメリットが、目的外の「副作用」のデメリットよりも優先するかどうか、です。
医師が薬を処方するのは、薬の必要性がその副作用のリスクを上回っている場合に限られます。

しかしその説明が不十分だから「副作用はないですか」などと聞かれてしまうのでしょうね。反省です。

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