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包括払いが良い?
- 2014/06/06(Fri) -
先週の「NHKスペシャル」では、高齢化社会の医療問題、とくに「2025年問題」を取り上げていました。
私はその中で、診療報酬の「出来高払い」と「包括払い」についての討論が気になりました。その論調は、

(1)出来高払い:実施した検査や治療の点数を積み上げて診療報酬とするので、過剰診療になりやすい
(2)包括払い:疾患等によって一定の診療報酬が決められており、ムダな検査や治療を防ぐことができる

このように世間では、「出来高払い=悪」「包括払い=善」の図式が出来上がっています。
マスコミってすぐ、こんな説明をして医療機関を悪者にするのですが、違うんですよね、これが。

わかりやすく説明するために、飲食業界が包括払いの公定価格制度だと仮定して、考えてみましょう。

「オムライス=500円」これが、全国一律の公定価格だとしますね。あなたが店主ならどうしますか。
ご飯や具の量を減らし質を落として、儲けを増やそうなんて、考えませんか。
いやいや、儲けのことなど気にせず、最高の材料でボリューミーなオムライスを提供しますか。

診療報酬が包括払いになると、検査や治療を最小限に絞り込む傾向が、どうしても出てきます。
医療コストを減らさなければ、儲けが確保できないからです。言ってみれば企業努力です。
ムダが無いと言えば聞こえが良いですが、適正医療を通り越して、縮小医療・過少診療となりかねません。

おまけに厚労省は、医療機関がコストを減らせば減らすほど、それに応じて公定価格を下げるハラです。
「300円のコストでオムライスが作れるなら、公定価格は400円でいいでしょう」となるわけです。

出来高払いが悪で、包括払いが善、という図式がまかり通ると、医療がどんどん後退していく気がします。

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