MRワクチン今のうち
- 2018/05/22(Tue) -
麻疹(はしか)の全国患者数は、昨日までに170人を超えました。お隣の福岡県でも17人出ています。
熊本ではまだ感染者は報告されていないようですが、予防のためにワクチンを接種する方が急増しています。
もちろん麻疹単独ワクチンはもう入手困難なので、MR(麻疹・風疹混合)ワクチンで代用しています。

4月21日から5月20日までの30日間に、当院でMRワクチンを接種した方は79人でした。
このうち定期接種のお子さんは、1期4人、2期20人。任意接種は、0歳・5歳・7歳各1人、成人52人でした。

4月というのは、MRワクチンの第2期定期接種の対象になったばかりの年長児が、接種に訪れる月です。
幸か不幸か、対象期限に近い3月の駆け込み接種に比べると、例年4月の接種者はそう多くはありません。
しかしさすがに今年は、2期を早めに接種しようという方が多く、これ自体は悪い傾向ではありません。

問題は、全国的に接種が増えているMRワクチンの品不足です。
当院では、この事態の中での第1期定期接種対象者へのワクチンを確保すべく、早めに手を打ってきました。
しかし今のペースで毎日接種を続けると、6月初旬にはワクチンがいったんなくなるかもしれません。
薬品卸によれば、ワクチンの流通が改善するのは6月だといますが、6月のいつ?、そこがすごく大事。

ワクチンの在庫が減れば、第1期接種対象者を最優先させるために、成人の接種をお断りすることになります。

いま、いちばん恐れていることは、熊本での麻疹発生ですね。これはもうしかし、時間の問題かもしれません。
麻疹を疑う患者さんの診療も大変だろうし、予防接種も殺到することでしょう。
ワクチンの接種歴が2回未満の方は、まだ熊本で流行していない今のうちにぜひ、接種をお願いします。
ただ、福岡の麻疹患者のうち、ワクチン接種歴が2回ある20代が4人もいることが、ちょっと気になります。

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